紫出ル国 24

2020.05.09 12:00|紫出ル国


ーアオの国ー




「え?」



チャンミン王のベッドもまたユノ王のベッドと同じく天蓋がかけられ、長身の王たちが一緒に寝ても十分余裕のある広さだった



そのベッドの真ん中に寝るのは・・・



「ほーたん、ここに寝かせるの?」


「はい、ほ、ほーたんはここに寝ます」



『ほーたん』と呼ぶのは恥ずかしいのに『クマ』と呼ぶと首を傾げるユノ王に踊らされチャンミン王は毎回すんなり『ほーたん』と呼べないでいた


そんな『ほーたん』は2人の王の間
幼児よりは大きな体長の頭の大きなクマのぬいぐるみを真ん中に寝かせると2人の王は寝転んで顔を合わせることはできない


今夜も寝ている間に背中に貼り付かれてはたまらないチャンミン王の苦肉の策だった



「そっか・・・チャンミンもほーたんと寝たいんだね」



それは違う
ベッドに寝転び天井を見上げながら心のなかで即答したチャンミン王は「・・・はい」と返事した




「チャンミン」


「はい?」



灯りを消し真っ暗になった室内でクマのぬいぐるみを間に挟みどちらの王も天井を見つめていた



「国を繋げるとなったら、国境にある森林を伐採しなくちゃいけないね」


「そうですね」



「国は繋げたいのに数百年以上も生きてきた木々を切るのは勝手だよな」



「繋げるとなったら全てを切るのではなく必要な箇所だけを伐採し他は森林として残しましょう」



「そうか!じゃあ伐採したところは公園にしようか」



「いいですね!その伐採した木材で遊具や椅子、人々が休む四阿を建てましょう」



「それいい!!伐採した木たちに新たな命を吹き込んでみんなで利用するって最高の考えだ」



「国と国が繋がるところを公園にする。その発想が本当に素晴らしいです」



「国交再開の記念に植樹もしたいな」



「いいですね」



「公園に俺とチャンミンの木を植えるんだ」



顔を合わせて会話していないことが残念なくらい2人の王はいきいきとした表情で夜通し、未来の計画を語った







紫の間での朝食後



「またここで会いましょう。準備が整い次第使いを出します」


「うん、また。こちらからも使いを出すから。手紙も書くね」


「ユノヒョン、お元気で」


「うん、チャンミンも」



固く握手をして頷き合った王たちは国交再開の決意を新たにそれぞれの国端の本城へと帰っていった



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いつもありがとうございます(〃´ω`〃)
恋愛要素が薄くてすみません(^^;
新たな展開へ
続きもよろしくお願いいたします!


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