虹 4
|Posted:2019/12/13 12:00|Category : 空からの贈りもの|
「ユノ、頑張っておいで…」
「はいっ!がんばるね!」
「ちゃんみん…」
「ん?」
「ユノ、もぉいかないと…」
「あっ!ごめん!うん、行かないとな!」
リビングのドアの前でユノをギュッと抱きしめたまま離してあげられない
ハヌルさんに抱えられて病室のドアを出ていったユノの姿が今もまだ鮮明に浮かぶのに…
ユノは本当に帰ってくるのか?
「ちゃんみん…」
「うん、ごめん。行っておいで。」
ユノを抱きしめてた力を弛め、頭を撫でる
「ユノ、おやつはいちごがいい!」
ニコっと笑うユノ
「わかった!用意して待ってる。」
「ありがとぉ!いってきまーす!」
俺の首にキュッと巻き付いたあとユノは元気にドアを開けて出ていった
閉まったドアをしばらく眺めて、ゆっくり開けてみる
うん、いない
何とも言えない不安感に、
早く15時になってほしい
それだけを考えて俺も仕事をした
仕事をしたものの…
時間ってこんなにゆっくり過ぎるものだったのか
時計を見ても10分しか経っていなくて驚く
いちごを買いに行こう
気を紛らせるために買い物に出た
スーパーを物色しているとポケットのスマホから音が聞こえる
"ユノが帰ってくるまで長いだろ?ww"
キュヒョンからLINEだ
"うるさい。"
"図星ww
大丈夫だ!ニコニコで帰ってくるよ^^"
"うん。そうだな。"
なんだかんだ言ってキュヒョンも心配してくれててありがたいな
買い物を済ませて家に戻ると昼になっていた
昼ごはん…
食べる気が起きないな
そのまま仕事部屋に籠り、なんとか15時までを過ごした
あと5分で15時
いちごはヘタを取っていつでも食べられるように準備した
開く気配のないリビングのドアをひたすら見つめる
あと1分…
15時!
カチャ…
「ただいまぁ!!!ちゃんみーっん!」
リビングのドアが開いてユノが飛び込んできた
「おかえり!ユノ、おかえり!!」
力一杯抱きしめる
「おべんきょうしてきたよーっ!」
「そっか、えらいな!」
「んふふ…♡」
ユノの登校初日は俺の方が疲れた1日だった
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