C side
「どれもこれも美味しいですね!ユノさんもお兄さんもシェフになれますよ!」
「…はは。ありがとう。」
ユノさんに促されるままに俺はどんどん食べたけどユノさんはあまり食べていない
「少食ですか?」
「ん?普通だよ。チャンミンはよく食べるから見てて気持ちいいな。」
「親からは食べ過ぎだとよく怒られてました。」
「チャンミン、明日は日曜日だから休み?」
「はい。」
「じゃあ、飲まない?俺も休みだから少し飲もうと思って。ワイン好き?」
キッチンから赤ワインを持ってきてくれた
「大好きです!いただきます。」
ラベルを見ると高級品
本当にユノさんは何者なんだろう…
「えっと…チャンミン。これ使える?」
オープナーを手にコルクにどう刺すか迷っている
「使えますよ。」
ユノさんの手からワインとオープナーを受け取って開け、コルクの香りを嗅いだ
いい匂い…
「本当に好きなんだね。用意して良かった。」
優しく笑うユノさんにワインを注ぐ
「ユノさん、何のお仕事してるんですか?」
「えっと…テレビ関係…」
「へぇ!すごいですね!」
「いや、チャンミンも先生ですごいじゃん。」
こんな高級なところに住んでるユノさんの方が断然すごいけど、テレビを見ないから話を広げられない
「そういえばユノさんはなんで京都で迷子に?」
「あ、えっと…仕事で行ってたんだけど、休憩の合間に猫を追いかけてて元いた場所に戻れなくなっちゃって…」
?!!
「もっ…物語が始まりそうな気がしたんですか?」
テレビは見ないけど日本のアニメ映画は大好きだ
どこぞのヒロインみたいなことをする男性がいるなんて…
「は?」
「あ。いえ、こっちの話です。」
そのあとも俺の仕事の事や大学時代のことをユノさんから根掘り葉掘り聞かれながら食事を続けた
「チャンミンてさぁ…かっこいいよね…ふふ。」
あれ?ユノさん、顔が真っ赤で目がとろんとしてる
「ユノさん、酔いました?」
俺が3杯飲んだ間にまだ1杯目を飲んでるのにお酒弱いのかな…
「酔ってないっ!おれお酒のめるし…ふふ。」
間違いなく酔ってる…
これは片付けをしてそろそろ帰ろう
ユノさんにリビングのソファーへ座ってもらい俺は片付けを始めた
余った料理はひとつのお皿に丁寧に盛り付け冷蔵庫に入れ、使ったお皿を食洗機に入れた
リビングからはユノさんのご機嫌な鼻歌が聞こえる
歌上手だな…
とても聞き心地がいい
「あっ!!」
突然ソファーから大きな声
「どうしたんですかっ?」
「プリンたべる。」
「あぁ、プリン。わかりました。用意しますね。」
持ってきたプリンを冷蔵庫から出してソファーに向かうとクッションを膝に抱えて俺を見上げるユノさん
可愛い…
「チャンミン、ありがとぉ。おれんちなのにごめんね~。」
ニコニコとプリンを受け取って食べ始めたユノさんの隣に座った
食べ終わるの見届けたら帰ろう
「おいしいっ!!」
「良かったです。まだあるんでお兄さんにも食べてもらってくださいね。」
「おれがたべるもん。」
「ユノさんの分もまだありますよ。」
「チャンミン。」
「はい。」
「ユノって呼んで。さんとかいらない。」
「でも僕年下ですし。」
「やだ。さん付けしないで!」
そう言って呼び捨てさせて酔いが冷めたら怒るんじゃ…
でももう会うこともないかもしれないからいいか
「ユノ。」
「うん、そう呼んでね。」
ユノは嬉しそうに笑って俺の膝に転がり一瞬で寝てしまった
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